五輪申し込み人数非公表 抽選チケット締め切り

2019年5月30日 02時00分
 インターネットを通じた2020年東京五輪のチケット抽選申し込みが29日正午に締め切られたが、大会組織委員会は申し込みの人数や枚数を公表しなかった。抽選対象となるチケットの枚数も非公表で、情報公開の在り方について批判も起きている。 (原田遼)
 組織委は二十九日、チケット申し込みの準備として氏名や電話番号を入力する「ID登録」に、約七百五十万人が登録したと発表。だが、登録者のうち実際に申し込んだ人数や枚数は「販売戦略上、倍率を類推させたくない」として明かさなかった。
 九日に始まった受け付けは当初、希望者が殺到し、手続き画面にすらたどり着けない人が続出。締め切り間際のアクセスが増えるため期限を二十八日午後十一時五十九分から半日延長したが、その際のシステム変更に伴い、二十九日午前零時ごろに申し込んだ約千人に不具合が出た。組織委は直接連絡を取り、救済する。
 システムトラブルを巡っては、本人認証のために必要な組織委への電話がつながらなかったり、ID登録後に申し込みサイトに移ろうとして画面が動かなくなったりという事例が本紙の取材で分かっている。組織委はこれらの不具合は認めておらず、救済の対象になっていない。
 画面が動かなくなるトラブルに遭った東京都内の女性会社員(35)は先週末、組織委の相談部門にメールしたが、「回答は来ない。システムの欠陥を認めたくないのでは」と訴える。栃木県の男性会社員(29)も二十九日朝に同様の不具合にあい、「時間切れで申し込めなかった。救済してほしい」と悲鳴を上げた。
 組織委は秋に先着順のインターネット販売、来年春以降には都内に販売所を設ける予定だが、実売の枚数は明らかにしていない。組織委は招致段階では五輪で約七百八十万枚のチケットを販売する方針としていた。

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