川崎殺傷 小山さん犠牲、ミャンマーでも衝撃 「スー・チー氏、悲しみ」

2019年5月30日 02時00分

現場付近に供えられた色紙には、犠牲となった小山智史さんへのメッセージが書かれていた

 【バンコク=北川成史】川崎市の殺傷事件で、ミャンマー語の専門家だった小山(おやま)智史さんが亡くなったことを惜しむ声がミャンマー国内でも広がっている。
 丸山市郎(いちろう)日本大使(65)のもとには、ミャンマーの大臣クラスを含む政府関係者や民間の知人から、哀悼の電話やメールが相次いだ。
 「アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相も大変悲しんでいる」。ミャンマーの外務省関係者からは、こう伝えられた。
 スー・チー氏が長年の自宅軟禁から解放されて二〇一三年に来日した際、小山さんが担当官として同行した。丸山大使は「日本政府でミャンマー語を話せる人間は数少ない。スー・チー氏は彼をはっきり覚えているだろう」と話す。
 ミャンマーの日本大使館に駐在するなど、小山さんの足跡を知る人たちは「ミャンマーのために尽力してくれた大切な人を失った」と残念がっていたという。
 自身もミャンマー語の専門家である丸山大使は「とても優秀で期待の星だった」と話し、事件に対して憤りをにじませた。
 事件はミャンマー国内でも報道され、多くの市民が利用するフェイスブックに投稿された。スー・チー氏らと民主化運動に関わったアン・ボエ・チョー氏は「朝早くから悪い知らせだ」と書き込み、イエ・トゥ元情報相は「世界は刀剣を使う時代に逆戻りしたのか」と衝撃を表した。

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