川口の元中学生 ネットにいじめ中傷提訴 投稿の2人に賠償請求

2019年5月29日 16時00分

記者会見する元生徒の母親=28日、さいたま市で

 埼玉県川口市の市立中学校でいじめに遭った元男子生徒(16)が、インターネット上の掲示板に実名を書き込まれて中傷されたなどとして、書き込みの投稿者二人に計百六十万円の損害賠償を求める訴訟をさいたま地裁に起こした。提訴は二十七日付。
 訴状では、被告二人は、元生徒の実名を平仮名で記載するなど特定できる表現をした上で傷つける書き込みをし、元生徒のプライバシーを侵害して精神的苦痛を与えたとしている。
 元生徒側によると、被告二人はプロバイダー(ネット接続業者)の契約者で、元生徒が通っていた中学の同級生の保護者。実際は同級生らが書き込んでいたとみられる。
 元生徒は二〇一五年の中学入学後、サッカー部で仲間外れや暴力などのいじめを受けた。一七年十月ごろ、こうしたいじめが、学校名入りでネット掲示板の話題(スレッド)に設定され、書き込みが過熱した。
 元生徒は、書き込んだ発信者の情報開示をプロバイダーに求めて提訴。東京地裁が昨年十二月、三人による四件の書き込みに関して氏名や住所などの開示を命じた。
 元生徒側によると、三人中一人とは和解に向け協議中で、二人とは連絡が取れないために提訴した。
 元生徒の母親は二十八日会見し、「書き込みは悪質で、息子は外にも出られなくなった。匿名でも後で誰が書いたか分かることを知ってほしい」と話した。 (森雅貴)

関連キーワード

PR情報

社会の新着

記事一覧