<新型コロナ>市立静岡病院 女性看護師が感染 同居家族陽性 市、濃厚接触者を検査

2020年4月1日 02時00分

女性看護師が新型コロナに感染していると分かった静岡市立静岡病院=静岡市葵区で

 静岡市は、市立静岡病院に勤務する四十代の女性看護師と、同居する家族三人の計四人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内で病院関係者の感染は初めて。病院職員や患者ら濃厚接触者は疑いを含め六十二人で、市は検査をしている。静岡病院は、新型コロナ患者の受け入れ先として指定された県内十の指定医療機関の一つ。一方県は三十一日、富士宮市で二人、菊川市で二十代女性の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表。県内での感染は計十一人となった。(広田和也、牧野新)
 静岡市によると三十日午前、静岡病院から「感染の可能性が高い職員がいる」と連絡があり、女性看護師を検査した結果、陽性と判明した。女性看護師の家族三人(自営業の四十代の夫と高校生、中学生の娘二人)も陽性だった。四人は静岡病院内に隔離された。
 女性看護師は海外に渡航歴はない。東京に暮らす家族が十八~二十四日に静岡市内に帰省しており、市は都内の保健所に検査を要請した。同居する家族の行動履歴も確認する。
 市によると、女性看護師は静岡病院の一般病棟で透析室に勤務、コロナウイルス感染者の治療には直接、携わっていない。濃厚接触の疑いは病院職員十七人、患者三十七人、親族八人。病院は三十一日、透析室を消毒した。
 女性看護師は二十三日に三八度の発熱があり早退。いったん軽快し二十四日、二十八日も勤務。再び発熱などがあり、三十日は自宅待機していた。
 病院内には三七・五度以上の発熱がある場合、平熱に戻ってから二十四時間経過しないと出勤できないルールがあった。小野寺知哉病院長は「(決まりを守らせることが)十分できていなかった」と陳謝した。看護師は二十三日以降、静岡市内のスーパーや薬局を訪れ、マスクはほとんど着用していなかった。
 静岡病院は、エボラ出血熱やペストなどより致死率が高い感染症を治療できる県内唯一の「第一種感染症指定医療機関」。今後、病院の治療体制そのものへの影響も懸念される。
 県内ではクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」を下船した静岡市の男性が二月二十八日、初めて陽性と確認。袋井市に持ち家がある神奈川県の男性など、これまで四人の感染が確認され、指定医療機関に隔離された。うち三人は症状が改善、退院している。

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