三島、岐阜市の原文を無断使用 新庁舎 19年市民アンケート

2020年3月27日 02時00分

三島市が作成したアンケート(左)と岐阜市のアンケート。問10の設問、選択肢の文言がほぼ同じ=県庁で

 三島市が二〇一九年十一月に実施した新庁舎に関する市民アンケートは、岐阜市が同様に実施したアンケート用紙をほぼ原文のまま無断使用していた。三島市の市民団体「ミエルカイ」は二十六日、職員や豊岡武士市長らの職務怠慢として、アンケートに関わる業務委託料の一部、四百七十七万円を市に返還するよう求め、住民監査請求した。
 ミエルカイや三島市によると、老朽化した庁舎の建て替えに向け、市民二千人を無作為抽出して、利用頻度や使い勝手などを質問し、千三百八人が回答した。
 設問は十五問で、うち「どのような用件で市役所を訪れるか」「困ったことや不便に思ったことはあるか」などの十一問は、岐阜市が二〇一四年に実施したアンケートの設問と選択肢の文言、順序まで、ほぼ同じだった。「老朽化」や「不十分なバリアフリー化」など課題を説明する文章もほぼ、そのままだった。
 ミエルカイは今年二月、アンケート用紙を市に情報公開請求。市幹部らが出席した会合で岐阜市のアンケートが参考資料として提出されていたことが分かり、突き合わせた結果、ほぼ同じと分かった。ミエルカイの指摘に、市職員は「インターネット上からダウンロードして参考にした。岐阜市には連絡していない」と説明したという。
 本紙の取材に、岐阜市の担当者は「何とも言えない。三島市らしさが抜けている」と述べた。三島市は「担当者が不在なのでコメントできない」としている。
 ミエルカイの村上昌彦共同代表は「著作権法に抵触するし、岐阜市のことを三島市民に聞いているのと同じだ。これでは三島市民の庁舎への思い入れが分かるわけがない」と話した。 (広田和也)

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