<新型コロナ>桜・梅まつり、来場者減 県東部経済に大打撃 中国人観光客のバスはゼロ…

2020年3月13日 02時00分

見頃時期が早まったうえ、新型コロナウイルスの影響で観光客が大幅に減った河津桜の並木道=河津町で

 伊豆半島に早春を告げる桜まつりや梅まつりの今年の入り込み客数が、暖冬や悪天候による短い見頃期間と、新型コロナウイルスの影響拡大により大幅に減少した。関係者は「こればかりは仕方ない」と声をそろえて落胆するが、観光が主体の地域経済に深刻な打撃を与えている。 (山中正義)
 早咲き桜の名所で知られる河津町の「河津桜まつり」。例年は首都圏などから百万人近くが訪れる人気のイベントだが、今年は前年比42・4%減の五十二万二千八百六十二人にとどまった。六十万人を割り込むのは一九九八年以来という。
 町観光協会によると、今年は暖冬で開花が早まり、イベントが開幕した二月十日には既に六分咲き。二日後には発表を始めた二〇一三年以降で最速の見頃宣言を出した。出足から団体客は少なかったものの個人客は多く、ピークとなった二月末の三連休には約十二万人が来場した。
 しかし、それ以降は見頃が過ぎた上、新型コロナウイルスの影響から客足が遠のいた。その結果、三月十日の閉幕までの入り込み客数は、前年より三十八万四千百八十八人も少なかった。大型バスでの来場は、前年の半数以下となる千百三十七台。そのうち、外国人観光客の利用は五十八台(5・1%)で、前年の四百十三台(15・4%)を大きく下回った。前年三百二十九台あった中国人観光客のバスはゼロだった。
 町観光協会の島崎博子事務局長は「これだけ減ると主催者だけでなく、出店者や周辺の宿などにも大打撃。地元で感染者が出ていないのは幸いだが」と声を落とした。
 来場者の大幅減に見舞われたのは、一月十一日から始まった「熱海梅園梅まつり」も同じだ。二月初旬から見頃を迎えた早咲きの梅が、中旬の大雨と強風で散り、見頃が例年より一週間ほど短縮。急きょ、閉幕を一週間早め、今月一日に終わった。
 期間中の入園者は前年比30・8%減の十二万七千二百三十八人。一日あたりの平均来園者数は二千四百九十五人となり、有料入園が始まった二〇一一年以降では過去最低で、初めて三千人を下回った。
 市公園緑地課の担当者は「天候に恵まれず、新型コロナウイルスの影響もあった。外国人ががくんと減った印象。国内旅行の出控えもあったのかもしれない」と話した。

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