フッ化水素輸出量 韓国向け83%減少 7月、規制強化響く

2019年8月30日 02時00分
 財務省が二十九日に発表した七月の品目別の貿易統計は、半導体装置の製造に必要な「フッ化水素」の韓国向けの輸出量が四百七十九トンと前月比83・7%減と大幅に減少した。日本政府が七月四日から韓国向けの輸出管理で規制を厳格化したことが響いたとみられる。一方、輸出額は前月比32・6%減の四億九十七万円。輸出額を輸出量で割った平均価格は対前月比で四倍強に高騰し、品薄懸念から取引価格が跳ね上がった格好だ。
 日本政府が輸出規制を強化したのはフッ化水素のほか、スマートフォンのディスプレーに使う「フッ化ポリイミド」と、半導体の基板に塗る感光剤の「レジスト」。ただ、貿易統計では、フッ化水素以外の二品目は他の品目と同じ分類にまとめられているため、輸出量や輸出額は把握できない。
 財務省によると、今年に入ってからフッ化水素の韓国向けの輸出量は、月三千トン前後で推移。輸出額は月五億五千万~七億七千万円で推移してきた。
 輸出規制を強化した三品目は日本企業の世界シェアが高く、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの丸山健太研究員は、韓国半導体大手のサムスン電子などが打撃を受けるとした上で「韓国経済の減速に拍車をかけるだろう」と指摘する。韓国の経済に悪影響が生じれば、反発が高まるのは必至だ。 (大島宏一郎)
 【ソウル=共同】日本政府が輸出規制を強化した半導体材料三品目のうち、半導体の洗浄に使う「フッ化水素」の輸出が規制強化後に初めて許可されたと韓国メディアが二十九日報じた。

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