義足エンジニアの遠藤さん 富士市立高で講演 10代にエール

2020年1月22日 02時00分

講演する遠藤謙さん=富士市で

 沼津市出身で、パラリンピックの競技用義足などを開発するエンジニアの遠藤謙さん(41)が二十一日、富士市の富士市立高校(岩田享校長)で講演を行った。義足エンジニアを目指した経緯や技術革新に触れ、約七百人の生徒に「これから起こるテクノロジーの変化に対応できるのは、僕らではなく、いま十代の皆さん。これからの時代をつくっていってほしい」とエールを送った。
 遠藤さんは沼津東高を経て慶大でロボットを研究。高校の後輩の男性が骨肉腫で左足を失ったことをきっかけに、マサチューセッツ工科大で義足について学んだ。現在は社長を務める「サイボーグ」社でリオデジャネイロ・パラ五輪四百メートルリレー銅メダリストの佐藤圭太選手(藤枝市出身)らトップ選手の競技用義足開発を担当するほか、四肢欠損のある乙武洋匡さんがロボット義足で歩くプロジェクトなども手掛ける。
 「かっこよく速い」義足を開発してきた遠藤さんに、生徒が「健常者が義足をつける未来も想像するか」と質問。遠藤さんは「年をとれば体が動かなくなったりするので、健常者と障害者の境目はあまりない。できないことをできるようにするのはコンタクトレンズやスマホと同じで、義足もあり得ると思うし、研究したい」と意欲を語った。 (前田朋子)

関連キーワード


おすすめ情報

静岡の新着

記事一覧