太宰が宿泊した旧邸宅 起雲閣の魅力 冊子に 熱海のNPOが制作

2020年1月22日 02時00分

完成した冊子を紹介する中島美江代表=いずれも熱海市の起雲閣で

 熱海市昭和町の観光文化施設・起雲閣を運営するNPO法人「あたみオアシス21」が、起雲閣の魅力を紹介する冊子を制作した。「後世に起雲閣を伝えるために何かを残したい」という同法人メンバーの念願が、形になった。 (山中正義)
 起雲閣は大正時代に建てられ、「熱海の三大別荘」と呼ばれた邸宅が基となった市指定有形文化財。戦後に旅館となり、太宰治ら名だたる文豪が宿泊したことでも知られる。二〇〇〇年からは市が所有、現在は指定管理者のあたみオアシス21が運営を担っている。年間十万人以上が訪れる観光施設だ。
 冊子は入館者が見学するルートに従って見どころを解説。太宰が宿泊した部屋「大鳳」や、ステンドグラスの天井やモザイクタイルの床が美しい洋館、庭園などを、豊富な写真とともに紹介している。
 また装飾金物や照明器具、彫刻など、各部屋に見られる細かなこだわりなども伝えている。
 NPOのメンバーたちには、指定管理者となった一二年から起雲閣を紹介する何かを作りたいという思いがあった。来館者からも「案内冊子のようなものはないか」などの声があった。このため約三年前から本格的に構想、制作を進めてきたという。
 NPOの中島美江代表(72)は「メンバーの思いがこもった、みんなで作り上げた冊子。(完成して)感無量です」と喜ぶ。
 B5判でオールカラーの全四十六ページ。三千冊を印刷し、起雲閣で税込み千円で販売している。

庭園から見た起雲閣

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