沼津鉄道高架、県収用委審理が結審 明け渡し裁決時期は未定

2020年1月11日 02時00分
 JR沼津駅周辺の鉄道高架事業の用地強制収用に向け、事業を進める沼津市、県側と地権者側が意見を交わす県収用委員会の審理について、収用委は十日、昨年十二月に開いた第一回審理をもって結審すると発表した。
 土地の明け渡し裁決を出す時期は未定。
 市と県は、事業に伴って新貨物駅建設が予定される原西部地区の土地五千三百三十四平方メートルに対し、土地収用法に基づく裁決申請と明け渡し裁決の申し立てを収用委に行っている。土地の地権者八世帯計十人はこれまで、市の用地買収に応じてこなかった。
 昨年の審理では、市と県側が補償額の算定基準などを説明。地権者側は、生活環境の悪化などを理由に事業反対を訴えた。収用委の担当者は「審理後に出された意見書も精査し、裁決に必要な双方の意見はおおむね把握できた」と結審理由を語った。
 収用委では通常、結審から裁決までに二~四カ月ほどかかるが、担当者は「今回のケースはいろいろな主張があって複雑なので、さらに時間を要するのでは」との見通しを示した。 (杉原雄介)

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