県東部自治体、首長ら 仕事始めで抱負語る
2020年1月7日 02時00分
県内の多くの官庁や企業などで仕事始めとなった六日、県東部の自治体でも首長が抱負などを語った。 (杉原雄介、山中正義)
◆沼津市
沼津市では、頼重秀一市長が係長級以上の職員約二百五十人にあいさつ。東京五輪・パラリンピックの自転車競技が県東部で開かれることに向け「国内外の人に沼津をPRする好機。市内では(日本、カナダ両国の)フェンシング事前合宿があるので、市民を挙げておもてなしの体制を作りたい」と力を込めた。
入札情報を漏らしたとして昨年十~十二月に職員二人が逮捕、起訴されたことにも触れ「市役所の悪しき慣習や体質を一掃する最大のチャンス。志を一つにして頑張っていきましょう」と呼び掛けた。
◆熱海市
熱海市の斉藤栄市長は職員に「一丸となって、人口減少社会でも発展できる新しいモデルを作る気概を持って頑張っていこう」と訓示した。
斉藤市長は平成の約三十年間で人口が20%以上減少、高齢化率は約三倍に高まり、社会保障関連費が五倍近く膨れ上がるなどした市が直面する課題に言及。「中長期的に基礎自治体として生き残っていけるのか」と危機感を示した。
観光財源確保や多様な雇用を生むベンチャー企業の誘致、介護サービスに頼らない地域包括システムの構築などが必要と強調し、「施策の実現に最善を尽くしてほしい」と求めた。
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