また笑顔で会える日まで 休業張り紙、あれこれ

2020年4月25日 02時00分

苦しい状況にあってもユーモアを忘れないようにとの思いを込め、お好み焼き店ならではのフレーズで休業を知らせる「千房」の張り紙=銀座で

 新型コロナ特措法に基づく政府の緊急事態宣言を受け、東京都が休業要請を出してから二週間。夜の歓楽街を中心に、休業を決めた店舗には来店客に向けたお知らせが貼られている。中には店主の思いに心温まる張り紙もある。そんな心に刺さる文面を集めてみた。
 大阪市に本社を置くお好み焼きチェーン店「千房」は、お好み焼きを焼く写真に「負けへんで 絶対ひっくり返したるっ」のコピーを付けて銀座コリドー店などに貼り出した。広報担当者は「大阪に欠かせないものといえば食と笑いですので、単なる休業あいさつの掲示ではなく、ユーモアに富みながらも前を向いてこの状況に立ち向かう思いを集約しようと思いました。状況は本当に厳しいですが、『負けへんで。必ずひっくり返したるっ』の精神で乗り切っていきたいと思います」と話す。
 「私たちはコロナに負けません!」。立川市の錦商店街では、メッセージとともにテークアウトマップを貼り出している。同商店街の八割を占める飲食店が売り上げを大幅に落とし苦境にあるが、広報の平田晃一郎さん(36)は「暗いニュースしかない今、商店街のみんなで力を合わせ、食を通じて家庭を明るくしたい」と力を込める。
 長期戦が予想されるが、終息した際には、家族と、友人と、同僚らと休業していた店を笑顔で訪れたい。
 文・笠原和則、梅津忠之/写真・由木直子
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