日本一の ごちそうたこ焼き 珠玉の「茨城産」で幸せ届け!

2020年4月21日 02時00分

高級たこ焼き「茨皇」は1800円。笑顔で差し出す店主の二宮正嘉さん

 今や、日本のソウルフードと言ってもいいたこ焼き。屋台や居酒屋、家庭でも作られる群雄割拠のたこ焼き界に、新たな挑戦者が茨城から殴り込みをかけた。その名も「茨皇(いばおお)」。茨城県産の豊かな食材がふんだんに使われている。都道府県別の魅力度ランキングで底辺をひた走る茨城だが、実は、魅力的な海の幸と山の幸の宝庫なのだ。
 四月上旬、龍ケ崎市の商業施設駐車場の一角から、食欲をそそる香ばしい匂いが鼻腔(びこう)を刺激してきた。移動式たこ焼き屋「たこ焼き道場めりけん魂」の二宮正嘉店主(43)が手際良く茨皇を焼き上げていく。
 「茨城のおいしさを味わって、幸せになってもらいたい。おいしさを追求するため、とにかく高いモノを集めた」
 二宮さんは、茨皇のこだわりをそう紹介する。価格は驚きの八個入り千八百円。茨城と皇帝を組み合わせたような名前だが、値段の1800(いばおお)の語呂合わせから名付けられた。
 主役のタコは鹿嶋市や大洗町で水揚げしたもの。通常のたこ焼きの二、三倍の大きさにカットしてあり、歯応えは抜群だ。
 主役を包み込む生地も、脇役とは言わせない。水は鹿島神宮(鹿嶋市)や筑波山から調達し、卵は大子町の奥久慈卵、小麦粉は牛久市、しょうゆは土浦市など、珠玉の地元産を集めている。
 だしに使うシジミは、海水と淡水が混じる全国的にも珍しい汽水湖で、豊かな湿地を守るラムサール条約にも登録されている涸沼(ひぬま)産。口に入れると豊かな風味が広がるのは、このだしのおかげか。
 二宮さんの「たこ焼き道場めりけん魂」は二〇〇九年に創業。十周年を迎えた昨年、日本一大きなたこ焼き作りに挑戦。直径三五・八センチ、重さ十一キロのたこ焼きは日本一の記録を認定・掲載するサイト「日本一ネット」の認定を受けた。
 その後、新たな日本一のたこ焼きとして「茨皇」への挑戦が始まった。三月二十七日から発売し、今度は同サイトに「日本一高価なたこ焼き」として認められた。
 二宮さんは「日本代表になったので、次は世界へ」と、仲間を三人集め、一緒に茨皇を広めていこうとしている。新型コロナウイルスの影響で、今は大規模なイベントが開けないが「たくさん並べたり、大人数で同時に食べたり、複数の項目でギネス世界記録を狙っていきたい」と野望を語る。
 出店は原則、火曜にワンダーグー竜ケ崎店(龍ケ崎市)、水曜と金曜にワンダーグー江戸崎店(稲敷市)、木曜にワンダーグー鉾田店(鉾田市)、土曜と日曜にクイズモール(龍ケ崎市)。問い合わせは二宮さん=電090(3511)8897=へ。

◆首都圏の台所支える

 「茨皇」を生んだ茨城は、首都圏の食糧基地だ。
 農林水産省の2018年の調査によると、農業産出額は北海道、鹿児島に次いで全国3位で、海面漁獲量も北海道、長崎県に次ぐ3位、内水面漁業漁獲量は4位を誇る。
 県は平野部が多く、耕地面積の占める割合は全国トップ。太平洋の沖合は寒流と暖流が交わる好漁場になっているほか、全国2位の広さの霞ケ浦など豊かな水資源がある。
 生産量日本一の農産物も多い。ピーマン、レンコン、メロンやクリ、鶏卵などだ。魚介も、缶詰が人気のサバ類がトップだ。
 東京都中央卸売市場の青果物取扱高は15年連続の1位で、首都圏の台所を支えている。
 文・水谷エリナ/写真・佐藤哲也
 ◆紙面へのご意見、ご要望は「t-hatsu@tokyo-np.co.jp」へ。

関連キーワード


おすすめ情報