あしかがフラワーパーク(栃木県足利市) 「奇蹟の大藤」 世界を魅了

2020年3月26日 02時00分

4月下旬から見ごろになる大藤(あしかがフラワーパーク提供)

 赤、白、黄色にピンク。ちょうど満開のチューリップ2万本が出迎えてくれた。
 足利市の中心部で営業していた「早川農園」が都市開発のため1997年、現在の場所に移転して開園したのが、あしかがフラワーパークだ。湿地帯だったため土壌改良が施され、拡張整備されたいまでは10ヘクタールの広さを誇る敷地に四季折々の花が咲き乱れる。
 「この移転で困難を極めたのが樹齢130年、250畳敷きとして愛されていた棚面積600平方メートル、幹回り3メートル60センチの大藤の移植でした」とパーク管理部の長谷川広征本部長が説明してくれた。「幹がもろいため直径1メートル以上の藤は移植の成功例がなく、実施の5年も前から方法を模索。藤棚を70平方メートルほどに縮小させることでめどがたちました」という。96年2月に移されたこの大藤は2カ月後に芽吹きはじめ移植は成功。現在では「奇蹟の大藤」として600畳敷き(棚面積約1000平方メートル)にまで広がり、同パークはこれを目玉に2014年、米CNNの「世界の夢の旅行先10選」に選ばれている。
 この大藤は、うす紅藤に続いて4月下旬から見ごろを迎え、5月には白藤、きばな藤が咲き誇る。この期間(4月11日~5月20日)は「ふじのはな物語」として営業、4月22日から5月20日は営業時間を延長、夜間のライトアップも行われる予定。
 「藤ばかりでなく、4月にはツツジが咲き始め、5月にシャクナゲやバラが続きます。園内の管理作業は一年を通じて行いますが、その集大成が春なんです」と長谷川さん。「最もいい季節にぜひどうぞ」と話している。 (仁賀奈雅行)

◆ひとこと

 「藤の花は新しい五千円札の絵柄に採用されました。実は香りもすてきなんですよ」と長谷川さん。
 ★メモ 栃木県足利市迫間町607、JR両毛線あしかがフラワーパーク駅徒歩3分。北関東自動車道佐野田沼ICから車で12分。入園料4月11日~5月20日、大人900円~1900円、子ども(4歳~小学生)500~900円。4月10日まで大人500~1200円、子ども300~600円。入園料は花の咲き具合により変動、詳細は問い合わせを。(電)0284・91・4939

●足を延ばせば…

 ★史跡足利学校 足利市昌平町2338、JR足利駅徒歩10分、東武伊勢崎線足利市駅徒歩15分。日本最古の学校。創建には諸説あり歴史が明確なのは室町時代中期以降。16世紀初頭には学徒3000人ともいわれ、フランシスコ・ザビエルにより海外に紹介された。国宝の漢籍などを所蔵。論語の素読体験も。参観料一般420円、高校生220円、中学生以下無料。原則第3月曜休館。(電)0284・41・2655
  ★栗田美術館  足利市駒場町1542。JR両毛線あしかがフラワーパーク駅徒歩10分、東北自動車道佐野藤岡ICから車で15分。創立者の故栗田英男氏が蒐集(しゅうしゅう)した江戸時代の伊万里、鍋島だけを展示する陶磁美術館。入館料一般1250円、小中高生500円。原則月曜と年末年始休館。(電)0284・91・1026

PR情報

親子でぶらり 学べるスポットの新着

記事一覧