解体前ビル 作品が彩り アート解放区(銀座高木ビル)

2020年1月10日 02時00分

オフィスやショップだったフロアの壁に自由に描かれた作品の一部。持ち帰れるサイズの作品も展示・販売する

 解体前の建物をアーティストに開放して、思う存分、制作&展示してもらう企画「アート解放区」が銀座高木ビル(旧有賀写真館ビル)で始まり、15日から一般公開される。昨年12月に「テノハ代官山」(渋谷区)で2日間開催し、好評を得た試み。今回は、5月に取り壊しが決まっている銀座高木ビルの再生プロジェクト「CAN BIRTH(キャンバス)」に参画したもので、5カ月間開催。新進気鋭の若手アーティストたちが毎月、入れ替わり、作品を制作&披露する。
 現代アートをオンライン販売する「タグボート」の企画で、同社がプロデュースするアーティストから70~80人が参加予定。絵画、写真、映像、立体作品、パフォーマンスなど、多種多彩なアートが7階建てのビル一棟を丸ごとキャンバスにして描かれる。
 「ミッションは、食べていけるアーティストを増やすことです」とタグボート代表取締役・徳光健治さんは語る。「東京にはアーティストが10万人いるといわれますが、食べていけるのはわずか。ギャラリーで作品を販売したくても売りやすさを考えたサイズを指定されることもある。アート解放区では思い切ったサイズにも挑戦できます。食べていける環境作りの一つになればと思っています」
 同ビルは1966年完工。有名写真館がここで50年間営業し、華やかな歴史を物語る重厚でクラシックなスタジオも残されている。その雰囲気と作品の融合、さらに都市に増え続ける老朽化したビルの再生とアートの新しい可能性の融合にも期待したい。 (村手久枝)
◇銀座高木ビル:中央区銀座7の3の6。公開時間は10~18時。月・火曜休。入館無料。詳細は公式サイトで

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