“幻の駅” 輝く楽器の音 旧博物館動物園駅で音楽会(上野公園)

2020年1月31日 02時00分

昨年の様子。演奏者やスタッフは京成電鉄の制服を着用。駅の雰囲気も演出する

 上野公園の片隅で、長く閉ざされていた“幻の駅”「旧博物館動物園駅」構内を会場とした音楽会が3月1、7、8日に開かれる。
 上野を中心に開催して16年目となる「東京・春・音楽祭」の一企画で無料のミニコンサート「桜の街の音楽会」の一環。1日2回全6公演。各回40人限定で、事前応募制(応募多数は抽選)。京成電鉄沿線住民向けの3公演分は同社特設サイトで2月9日まで受け付け。残り3公演は広く一般を対象に「〔鉄オタ〕スペシャル」として「東京・春・音楽祭」公式サイトで10日まで受け付けている。
 旧博物館動物園駅は1933年に現在の京成電鉄により開業。皇室の世伝御料地だったため、昭和天皇の勅裁を受けて建設された。西洋風の荘厳な造りなのは、そのためだ。利用者の減少により97年に営業休止。2004年廃止。18年に鉄道施設として初の「東京都選定歴史的建造物」となり、改修工事を経て昨年、廃止後初の一般公開を実施。美術展などの会場として期間限定の公開イベントを4回行った。その一つが「桜の街の音楽会」。好評で今回は京成電鉄主催分の公演を増やした。
 駅構内は、電車の音も響くが、楽器の音も輝かせる。石造りで、欧州の教会のようにバロック音楽が似合う。弦楽四重奏、バイオリン&チェロ、フルート&ギターの奏者が出演予定。7日に出演のチェリスト、林はるかさんは実際に「鉄オタ」だそうで、京成電鉄の発車メロディーなどをアレンジしたオリジナルも披露。歴史と音楽に浸り、オタク心にも響くイベントになりそうだ。 (村手久枝)

駅舎の外観(いずれも(C)東京・春・音楽祭実行委員会/飯田耕治)

◇旧博物館動物園駅:台東区上野公園13の23。演奏は各回20分。京成電鉄主催分は未就学児か小学生と保護者の2人1組。「東京・春・音楽祭」分は大人同士でも構わないが申し込みは1回1~2人まで。詳細は各公式サイトで。

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