かんぽ、ノルマ廃止へ 日本郵便が不正防止策

2019年7月29日 02時00分
 日本郵政グループが、かんぽ生命保険の商品を委託販売する日本郵便の二〇一九年度の営業ノルマを廃止する方向で検討していることが二十八日、分かった。二〇年度以降の在り方についても見直しの議論に着手する。過度な営業目標がプレッシャーとなって強引な勧誘や不正な販売につながったとみて、再発を防止するため顧客重視の姿勢へ転換を促す。
 これまで日本郵便がかんぽ生命の商品を販売する際は、郵便局員に目標額が設定され、給与にも反映される仕組みだった。成績が悪いと研修などでどう喝を受けることもあったといい、顧客の意向に沿わない契約を結ばせる動機になったと指摘されていた。
 このため、まず一九年度は既に割り当てていたノルマを廃止し、顧客対応を優先。二〇年度以降の営業目標やノルマの在り方も見直す。ただ全国に二万超ある郵便局は、かんぽ生命やゆうちょ銀行からの販売手数料で経営を維持している側面もあり、ノルマを廃止して郵便局員の自己裁量に委ねた場合の販売落ち込みの影響なども見極めながら、グループ全体で営業態勢の見直しに向けた議論を進める。
 日本郵政とかんぽ生命、日本郵便の三社の首脳は三十一日に記者会見する予定。今後のノルマの在り方についても言及する見通し。
 この問題では、かんぽ生命が郵便局を通して販売した保険のうち、九万件を超す契約で顧客に不利益が生じていたことが発覚。同じ種類の保険商品への乗り換えを勧誘し、新旧の契約を併存させて保険料を二重払いさせたり、旧契約の解約後に顧客が無保険状態に陥ったりするケースが相次いで判明した。

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