<新型コロナ>すごろくゲームで学び サイバー対策進めて 警視庁が作成して盤などネット公開

2020年4月30日 02時00分

警察官が試行錯誤を重ねて完成させたボードゲーム=都内で

 新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛が広がる中、警視庁サイバーセキュリティ対策本部が、親子でサイバー空間に潜む「落とし穴」を学べるボードゲームを作った。子どもたちへの思いを込め、試行錯誤を繰り返した力作。サイコロを振って、さぁスタート-。 (木原育子)
 ゲームは、すごろく形式。二十マスあり、サイコロで出た目の数だけ進み、点数を競いながらゴールを目指す。マスには「友達と一緒に写っている写真をSNSに投稿してトラブルになった」と書いてあって減点されたり、「SNSで知り合った人に実際に会ったらどんな危険がある?」「裸の写真を交換したらどうなる?」などとクイズ形式や話し合いを促したりするマスがある。
 設問は、実際に子どもたちが被害にあった事件が基になっている。設問に正しく回答できるように解説書も付いており、例えば、「他人の写真を無断でSNSなどのインターネット上に掲載することは、肖像権の侵害に当たる可能性があります。また、投稿した情報は、さまざまな人に見られる可能性があり、個人情報などを書き込むと友達も、危険にさらすことになってしまいます」などと示されている。
 今年二月に完成し、さまざまなイベントで活用する予定だったが、軒並み中止に。だが、「こんな時期こそ、家庭で使ってもらいたい」と、すごろく盤などセット一式を警視庁ホームページの「情報セキュリティ広場」で公開し、印刷して自宅で使うことができるようにした。
 二〇一七年秋に対策本部に配属された男性警部補(46)と男性巡査部長(37)が中心となって作成した。二人はともに小中学生の子どもがおり、子どもたちの意見も参考にした。
 例えば、ゲーム名も当初は「サイバー犯罪被害防止対策用学習すごろく」と、やや堅めだったが、「サイバー迷宮脱出ゲーム」という親しみやすい名称に。子どもたちと話しているうちに「サイバー空間は、まるで迷宮のようだ」と思い立った。
 警察庁によると、SNSに関連した事件の子どもの被害者数は、二〇一九年は二千八十二人(前年比15%増)と過去最多。警視庁サイバーセキュリティ対策官の荒井直也警視は「家族で楽しみながらトラブルの予防策を学んでもらいたい」と呼び掛けている。

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