映画「遠近を抱えた女」 ネットで配信 あいちトリエンナーレ出品の監督作

2020年4月29日 02時00分

「遠近を抱えた女」のシーン

 昨年の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」に昭和天皇の肖像を用いた作品群を出品した、美術家で映画監督の大浦信行さんの映画「遠近を抱えた女」がネット配信されている。5月8日まで。料金1000円で、48時間視聴できる。料金の半額は、新型コロナウイルスの感染拡大で、休業するミニシアター支援に充てる。(中村真暁)
 「遠近を抱えた女」は、映像制作会社「ハイクロスシネマトグラフィ」(渋谷区)の製作。昭和天皇の肖像などをコラージュした版画が燃やされるシーンが含まれ、各地の映画館から上映を断られ、国内で上映されたのは、山形県での映画祭だけだった。
 二月にベルギーで開かれた「ブリュッセル独立映画祭」では、オープニング上映されて高く評価された。観客からは「物語をじっくり楽しめる」「主演女性が自分らしく生きていて、目が離せなかった」などと賞賛されたという。
 「大画面で見てもらいたい」と国内の映画館での自主上映を検討したが、新型コロナの感染拡大もあって難しく、ネット配信をすることになった。撮影・プロデューサーを務めた同社の辻智彦代表(49)は「世の中を生きる厳しさを真正面から見つめ、希望を見いだすテーマがある」と鑑賞を勧める。
 「遠近を抱えた女」は、サイトVimeo=https://vimeo.com/ondemand/whp=で配信。「映画を楽しんでもらうことで、業界に貢献したい」と料金の半額を「ミニシアター・エイド基金」に寄付する。

ブリュッセル独立映画祭であいさつする大浦信行監督(右)(いずれもハイクロスシネマトグラフィ提供)

関連キーワード


おすすめ情報

東京の新着

記事一覧