福生市長選 現職の加藤さん4選 ウイルス対策 手探りの戦い

2020年4月28日 02時00分

当選のあいさつをする加藤さん=福生市で

 二十六日投開票の福生市長選は、無所属現職の加藤育男さん(66)=自民推薦=が、無所属新人の牛久保真知子さん(67)=共産推薦=を破り、四選を果たした。三期十二年の実績を掲げ、幅広い支持を得たが、投票率は過去最低。新型コロナウイルス対策のため、選挙運動は限定せざるを得ず、陣営幹部らは「暗中模索の中、難しい選挙だった」と振り返った。 (布施谷航)
 加藤さんは、開票作業が進んだ二十六日午後十時前、福生市本町の選挙事務所に到着。当選が決まると、JR福生駅周辺の再開発事業など主要公約には触れず、コロナ対策について「給付金の支給や事業所の救済など、すぐに仕事に取り掛かる」と強調した。
 感染対策のため、事務所内に入ったのは陣営幹部や周辺の市町長ら約十人だけ。支持者や支援する市議らは事務所の外で待機し、出入りする際は小まめに手指のアルコール消毒をした。
 加藤さんは告示日の十九日に出陣式を開き、第一声を上げたが、マイクを握ったのはこの一回だけ。集会も開かず、選挙カーにも乗らなかった。陣営幹部は「身動きが取れず、イライラがたまる選挙だった」と総括した。
 牛久保さん陣営も同様で、幹部は「街頭演説も短時間で切り上げざるを得なかった。新人なので顔を知ってもらいたかったが、機会が少なかった」と無念そうな様子。市独自のコロナ対策を打ち出して浸透を図ったが、及ばなかった。
 市選挙管理委員会は、新型コロナ対策と投票率アップの両にらみで対応に苦慮。投票の機会確保と分散を狙い、期日前投票所を一カ所増やした。投票日の開票作業では職員の密集を避けるため、前回より二十人ほど少ない約六十人で作業に当たった。
 投票率は過去最低だった一九九六年の37・07%を大きく下回り、31・29%にとどまった。

◆福生市長選確定得票

当 10,865 加藤育男 無 現<4>
  3,284 牛久保真知子 無 新 

関連キーワード


おすすめ情報

東京の新着

記事一覧