体育館建て替え費に 新ごみ焼却場の「迷惑料」 日野市

2020年3月31日 02時00分

新南平体育館の完成予想図(日野市提供)

 日野、国分寺、小金井市のごみを焼却する新可燃ごみ処理施設(日野市石田)を巡り、地元の日野市は、国分寺、小金井市から日野市への「迷惑料」として支払われる周辺環境整備費を、老朽化した南平体育館(南平)の建て替え費用に充てることを決めた。
 日野市は財政難を理由にしているが、体育館は、ごみ処理施設に近い五つの自治会の外にある。整備費は本来、ごみ処理施設周辺のために使うべきだと、市議の一部や住民からは疑問の声が出ている。
 市によると、建て替え工事は二〇一九~二一年度に行い、工事費は三十五億円。うち五割を超える十八億円を周辺環境整備費で賄う。将来分を含め、国分寺、小金井市が支払う計七十億円の四分の一を占める。
 一五年に三市が交わした覚書や日野市のガイドラインは、整備費の使い道に関し、処理施設から半径三キロ内の公園や公共施設の整備を対象に含め、新体育館は範囲内にはある。
 膨らむ借金残高などから、市は二月に財政非常事態宣言を出したばかりで、担当者は「財源確保が難しかった。借金をして今後にツケを回したくない」と説明する。
 しかし、日野市は今回の方針について、地元の一自治会の了解を得ただけ。二〇年度予算の編成時に公表せず、今月に非公開で開かれた市議会特別委員会で初めて明らかにした。
 中野昭人市議(共産)は「地元住民が合意するとは思えない。こんな使い方は禁じ手だ」と批判。地元の男性(79)も「エゴになるから言いにくいが、地元の古い施設の建て替えを先にやってほしい」と話した。 (松村裕子)

関連キーワード


おすすめ情報

東京の新着

記事一覧