<新型コロナ>都内、静かな週末 駅も商店街も人通り少なく

2020年3月29日 02時00分

臨時休館でシャッターを下ろした浅草演芸ホール。休館の張り紙を撮影する人も=台東区で

 新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、都が不要不急の外出自粛を求めた週末の二十八日、都内各地の人出は普段より少なく、スーパーや飲食店の客足も鈍かった。都民からは「早く何とか…」などと、一刻も早い終息を願う声が聞かれた。

 「寄席はやっていると思ったのに…。残念」。台東区の「浅草演芸ホール」を訪れたマスク姿の立川市の男性(60)は、肩を落とした。前日まで開館していたが、二十八、二十九日は臨時休館。
 休館は知っていたが、浅草の様子を見に来たという荒川区の男性(78)は「月に一度はホールに来る。知事の要請は仕方ないが、芸人さんは商売にならないのでは」と心配顔。
 浅草公会堂で予定していた自身の写真展をコロナ禍で中止にする打ち合わせで街を訪れたという墨田区の写真家、武藤清次さん(83)は「寄席まで閉まってしまい、寂しすぎる」と話していた。

仲宿商店街で買い物などをする人たち=板橋区で

 この日は、浅草寺の門前の仲見世も半数ほどの約五十店舗が臨時休業していた。

 「やはり二割ほどお客さんが減っていますね」。目黒区内にあるスーパーの駐車場で案内係をしている男性(56)は渋い表情を見せた。
 店内にはキャベツなどの野菜、肉、魚といった生鮮食品が十分に並べられ、家族連れなどが買い物をしていた。近くに住む自営業の女性(53)は「外出自粛要請が出た直後は、買い出しの客でスーパーが混んで感染リスクも高まるから、今日まで待っていた。自宅のお米が少ないから心配していたが今朝の報道で、スーパーにきちんと商品がある事が分かったので買い物に来た。終わったらすぐに帰ります」と話した。
 板橋区の板橋宿不動通り商店街から、仲宿商店街に続く一帯では、マスク姿の買い物客やランニングをする女性、自転車に乗る男性らの姿が見られた。普段の休日と比べると人出が少なく、閉店時間を早める張り紙をした飲食店も。防犯車両が辺りを周回し「不要不急の外出は避けてください」と呼び掛けていた。

 目黒区の東急自由が丘駅周辺は、いつもの週末に比べてにぎわいがなく、買い物客にマスク姿が目立った。人気のタピオカドリンク店や雑貨店も客はまばら。臨時休業でシャッターを閉めるスイーツ店や飲食店もあった。
 同区内の呑川本流緑道は桜並木が見ごろを迎えていたが、ランニングする人や犬の散歩をする人がたまに通る程度。
 大田区の東急大岡山駅近くの商店街は、開店前のドラッグストアに二十人ほどの列ができた。マスクがお目当ての客は、店員に「今日は入荷ありません」といわれ、次の店に向かっていた。

人通りがまばらな東急自由が丘駅前=目黒区で

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