<新型コロナ>公演中止の落語家ら支援 浅草の老舗「辻屋本店」履物の修理代を半額に

2020年3月17日 02時00分

下駄や草履の修理代を半額にする「辻屋本店」社長の富田里枝さん=台東区で

 新型コロナウイルスの感染拡大で舞台公演などの中止や延期が続く中、台東区浅草の和装履物専門店「辻屋本店」が四月末まで、日本舞踊家や落語家、役者らの履物の修理代を半額にする支援を始めた。社長の富田里枝(りえ)さん(54)は「浅草は芸能の街。芸能に携わる人を応援したい」と、その思いを語る。 (砂上麻子)
 店は一九一二(大正元)年創業の老舗で、浅草寺門前の伝法院通りにある。お得意さんには、げたや草履など和装履物を履き、仕事上和服を着ている伝統芸能関係者が多い。新型コロナウイルスの感染が拡大して活躍の場を失い、終息の兆しが見えない状況に先行き不安を感じている顧客も増えているという。
 富田さんは「芸能に携わる人にとって履物は必需品。厳しい状況だが、きれいな履物で気分をあげてほしい」と、履物の修理代での支援を決めた。げたや草履の鼻緒の調整は千五百円、鼻緒すげ替えは五千~六千円が半額になる。修理は他店の履物も受けつける。
 今月八日、「困った時はお互いさま」とのハッシュタグを付けてツイッターで利用の呼びかけを始めた。「公演の中止が続くと、伝統芸能を楽しむ機会が失われてしまう。一度途絶えると復活は難しいので、伝統芸能を守るために少しでも力になりたい」と富田さん。十六日現在、ツイッターには「いいね」が千百件以上付いている。
 問い合わせは辻屋本店=電03(3844)1321=へ。

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