手塚治虫さん直筆画 「トキワ荘」天井板公開へ

2020年2月29日 02時00分

警視庁池袋署の記者クラブから寄贈された「トキワ荘」の天井板を手にする高野豊島区長=警視庁本部で

 池袋署(豊島区)にある記者クラブは、クラブで保管していた手塚治虫さんが暮らしたアパート「トキワ荘」の天井板を豊島区に寄贈した。「リボンの騎士」の主人公や、ベレー帽をかぶりペンを握る手塚さんの若き日の姿が直筆で描かれており、区立「トキワ荘マンガミュージアム」(南長崎三)で公開される。
 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ミュージアムの開館日は三月二十二日から、四月以降に延期となった。記念式典や内覧会なども合わせて延期する。
 トキワ荘は豊島区にあった一室四畳半の木造二階建てアパート。手塚さんや「ドラえもん」の藤子・F・不二雄さんら昭和時代を代表する漫画家が若い頃に暮らしたことで知られる。
 ミュージアムは、当時の写真などを基にトキワ荘を復元した施設。寄贈を受け、高野之夫区長は「当時のものは他になく、歴史の証しと言っても過言ではない。できるだけ多くの人に見てもらいたい」と話している。
 天井板は縦約九十センチ、横約三十センチ。絵の脇に「一九八二年十二月一日」「五方面記者クラブのみなさんへ」と記されている。
 池袋署の記者クラブは若手記者の取材拠点で、警視庁の管轄エリアの一つ「五方面」を担当。八二年にトキワ荘が解体された際、取り外された天井板に手塚さんが絵を描き、贈られたクラブで受け継がれてきた。

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