新型コロナ、臨時休校で戸惑う児童、保護者ら 多摩地域の小中2~4日から

2020年2月29日 02時00分

配られた休校中の自宅学習に関する通知を見る生徒たち=町田市の金井中学校で

 政府の要請を受け、多摩地域の市町村も二十八日、一斉に小中学校を臨時休校にする措置を決めた。突然、この日が春休み前の最後の授業日になった学校では、児童、生徒らが複雑な表情を見せた。急な方針決定だけに、教育委員会などは対応に追われ、教員や保護者からは戸惑いや不安の声が漏れた。
 三月二日から休校に入る町田市の市立金井中では授業終了後、生徒たちに休校中の自習課題などを配り、二年生の担任は「次に会うのは三月二十五日の修了式」と伝えた。生徒たちは「入らない」「重すぎる」と話しながら辞書やシューズをかばんに詰め、帰途についた。女子生徒(13)は「突然でびっくりした。みんなに会えないのが悲しい」と複雑な表情。仙北屋正樹校長(61)は「こんな急な通達は初めて。休校は仕方ないが、もう少し準備期間がほしかった」と話した。
 多摩地域の市町村は、三月二~四日から臨時休校に入る見通し。期間は大半が春休みまでだが、日野と青梅市は延長含みで三月十五日までに設定。日野市の担当者は「影響がなければ授業を再開したい」と言う。
 休み中、学童クラブの開所時間を延長する自治体もある。清瀬市は午前八時半~午後五時にする方針。クラブの待機児童と放課後子供教室に通う児童らには案内を出し、希望者は学校で受け入れる態勢を取る。奥多摩町は週一回の登校日を設け、地区ごとに時間差で児童、生徒を登校させる。
 この日は夜まで対応に追われた自治体もあり、三鷹市は河村孝市長が市議会で「国難と言える状況を踏まえて理解を」と訴えるとともに、臨時の校長会を開催。貝ノ瀬滋教育長は「行きすぎとの批判はあるかもしれないが、発生してからでは遅いので思い切った」と語った。
 保護者には波紋が広がった。小学五年の娘がいる国立市の出版社社長小崎奈央子さん(41)は「私は親に預けられるが、社員は全員女性で、子どもの昼ご飯をどうしようかといった声が上がった。在宅勤務をできるようにする」と話す。
 東大和市の会社員遠藤淳子さん(42)は、小学生の娘二人を育てるシングルマザーで「ニュース速報を聞いて、頭の中が真っ白になった」と困惑。「学童クラブにも入っていないし、親も遠方で周りの支援も得られない。子どもの昼食も心配だし、親の負担は確実に増える。乗り切れるか不安」と口にした。

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