新型肺炎「過剰に心配しないで」 相談急増で自治体担当者

2020年1月30日 02時00分

中国・武漢から帰国した邦人を乗せて荏原病院に到着した救急車=大田区で

 新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大に伴い、自治体への相談が増えている。不安を覚える人に対し、自治体の担当者は「新型肺炎について正しく知って、過剰に心配せずにマスク着用や手洗い徹底など通常の感染症対策を進めてほしい」と訴える。(梅野光春、市川千晴、中村真暁、大沢令)
 江東区は区保健所(東陽二)に電話相談窓口=電03(3647)5879=を設けた。対応は平日の午前八時半~午後五時十五分。休日や夜間は、都保健医療情報センター=電03(5272)0303=へ。
 体温が三七・五度以上でせきなどがあり、中国・武漢への渡航歴がある区民、武漢での滞在歴があって症状が出ている人に二週間以内に接触した区民らが対象。担当者は「不安を少しでも取り除きたい」と話す。二十九日までの問い合わせは三十件超。武漢滞在と関係なく、「発熱があるが、大丈夫か」などと心配する相談が多かったという。
 二十九日に武漢から二百六人が帰国した羽田空港のある大田区には二十八日、電話やメールで三十件ほどの相談があった。中国を訪問した区民からの「症状はないが検査をした方がよいのか」という相談や、中国人観光客に対する漠然とした不安を訴える声が寄せられている。一般の診療機関では新型コロナウイルスへの感染を確認できないため、三七・五度以上の発熱と呼吸器症状があり、武漢市への渡航歴がある場合などは、保健所に連絡して受診することを求めている。
 港区は、みなと保健所に相談窓口を設置する方向で準備を進める。現在、企業から中国へ出張した社員の受け入れ態勢、ホテルから外国人観光客への対応などの相談があるという。
 外国人観光客の多い、新宿区へも相談が増えており、ホームページで医療機関、宿泊事業者など向けに、対応方法や相談先などを紹介する。担当者は「外国人への情報発信などで工夫できないかを検討している」と話した。
 江戸川区は区のホームページに予防のポイントなどを掲載し、注意喚起している。今後の対応策は三十日に協議する方針。江戸川保健所によると、区民からの問い合わせは一般的な感染症に関するもので医療機関も含めると十数件という。

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