お客さん見てネタ合わせて 浅草・東洋館でビートたけし杯

2020年1月29日 02時00分

コンテストの講評をするビートたけしさん(中央)ら=台東区で

 若手芸人がコントや漫才の実力を競うコンテスト「ビートたけし杯 お笑い日本一」が二十七日夜、台東区の演芸場「東洋館」(浅草一)で開かれた。ビートたけしさんが名誉顧問の「江戸まち たいとう芸楽祭」のイベントで、今回が二回目。「客席の笑いがなかった」として、優勝、準優勝ともになしという異例の事態となった。 
 大衆芸能や伝統文化に親しむ芸楽祭は、実行委員会(事務局・台東区文化振興課)が主催し、二〇一八年度から実施している。たけし杯は、たけしさんが修業した浅草で「第二のたけし」を発掘しようとの企画。東洋館の前身はストリップ劇場「浅草フランス座」で、たけしさんはエレベーターボーイとして働き始め、コントの舞台に立っていた。
 たけし杯には、芸歴十年以下の五十八組がエントリー。一次の映像審査や二次の実演審査を経て、この日の本選に、おせつときょうた、オッパショ石、ザ・パーフェクト、ザ・マミィ、バオバブ、バジトウフー、マリオネットブラザーズ、まんじゅう大帝国の八組が進んだ。
 それぞれ四分以内でネタを披露。審査は来場者の投票と、たけしさん、放送作家の高田文夫さんやお笑いコンビのナイツの二人によって行われた。
 講評で、たけしさんは「稽古したネタをそのままやっていて、きょうのお客さんに合っていない。お客さんを見て合わせないと」と後輩たちに説いた。高田さんは「どんぐりの背比べだった」、ナイツの塙宣之さんは「練習してきたのは分かるが、飛び抜けているグループはなかった」と話した。優勝者には、賞金三十万円などが贈られる予定だった。
 たけしさんは終演後、自身の若いころについてもコメント。「ここがフランス座だったとき、(同時上演されたストリップの)踊り子を見に来る客を笑わせるのが大変だった。それでも師匠(深見千三郎さん)の力もあって、コントだけを見に来る客もいた」と振り返った。 (天田優里)

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