男のメーク 自分らしく 仕事、就活に「自信」

2019年12月29日 02時00分

メーク講座で化粧をする会社員=いずれも千代田区で

 男性の美容への関心が高まっている。美を追求するというよりも、若々しさや自分らしさを引き出すメークやスキンケアに注目。外見の印象を良くすることで、ビジネスや就職活動に生かそうとしている。
 オフィス街の丸の内。おしゃれな雰囲気の店舗内でスーツ姿の男性らが、鏡を前に真剣な表情で眉を整える。ビジネスマンらを対象に、ポーラ・オルビスホールディングス傘下の男性用化粧品ブランド「ファイブイズムバイスリー」が開催するメークの無料講座だ。
 会社員(43)は、メーキャップアーティストの指導で肌の色を均一に整えると、二十分ほどで見違えた印象となり「コンプレックスだった目の下のくまがうまく隠せた。少しの心掛けで格好良いオッサンになれる」と満足げ。営業職の同僚(26)は「意外と簡単だった。接客に自信が持てそう」と笑顔で話した。
 同ブランドは化粧をする男性のニーズを見込み、二〇一八年に立ち上げ。百品目を超える商品のうち、売れ筋は肌色を健康に見せるファンデーションという。PR担当の小野貴代さんは化粧に恥じらいのある男性のために「『やった感』がないメークを提案したい」と意気込む。
 「加齢とともに眉毛の抜けなどで顔まわりが寂しい感じになるが、少し塗れば精悍(せいかん)さが戻り、『十年前はこんな顔だったな』と元気づくケースも多い。八十代のお客さまもいます」
 身だしなみとしての美容意識の高まりは、就職活動に影響も。男性化粧品「GATSBY(ギャツビー)」シリーズが人気のマンダムが、専修大で開いた男子学生向けの就職支援セミナー。学生たちは好感度の上がる整髪や肌の手入れ法に熱心に聞き入った。
 講師の手ほどきを受けながら、慣れた手つきで化粧水を付けていた学生(21)は「ニキビがあればコンシーラーを塗ってぼかします。ファンデーションを使う友人もいる」と明かす。別の学生(21)は「自分らしければ、化粧もありだと思います」と話した。
 セミナーは一六年に開始。これまでに約四十大学で実施し、三千人もの男子学生が受講する盛況ぶりだ。マンダムの担当者は「ビジネスマナーとしてスキンケアに励む社会人が増えており、学生の意識も高めたい」と狙いを強調。「SNS(会員制交流サイト)に見栄えの良い写真を投稿したい若者も多く、その一環で化粧への抵抗感も減っているのでは」とみている。

就職支援セミナーでスキンケアを実践する専修大の男子学生ら

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