<東京NEWS 2019> (7)ラグビーW杯 熱気はいまだ冷めず

2019年12月28日 02時00分

大勢のファンが集まったサントリー対NECの試合=21日、調布市で

 日本代表が初めて8強入りした今秋のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会。多摩地域では東京スタジアム(調布市)が会場となり、各国・地域代表がキャンプを張った。府中市には多くの代表選手を送り出したトップリーグのサントリーと東芝の拠点もあり、同地域は今もラグビー熱が冷めない。
 W杯では日本が勝ち進むにつれ、人気が上昇。九月二十日~十一月二日の期間中、調布駅前のファンゾーンでは試合の映像を見るパブリックビューイング(PV)などが行われ、十六日間で計十三万人余が来場。入場制限したこともあった。フランスやイングランドがキャンプした府中市では十一日間のPVに計約二十万人が訪れた。
 閉幕して二カ月近くたつが、今月二十一日、調布市であった地元三市によるラグビーイベントの練習試合、サントリー対NEC戦には寒い中、ほぼ満席となる三千人が訪れ、府中市の職員は「時間がなくてあまり広報できなかったのに、すごい人」と驚いた。
 日本代表の流大、松島幸太朗両選手(サントリー)も登場。W杯での日本の活躍に感動し、観戦に訪れた三鷹市の会社員大隅力さん(47)は「初めて生で見た。おもしろかった」と笑顔。府中市の会社員吉川賢雄(まさお)さん(48)も「W杯を見てラグビーが好きになった」と、息子が同名の松島選手を家族で応援した。
 府中市は「ラグビーのまち」を掲げ、もともと振興に積極的だ。W杯直前、日本のテストマッチのPVには四千人が訪れたが、十一月二日、リーチ・マイケル主将(東芝)ら地元選手の報告会は、四倍近い一万五千人で膨れあがった。
 以前のラグビー関連行事では、訪れるのは地元の熱心なファンが多かったが、市外の人や、にわかファンの姿もあり、人気の広がりを実感した。
 報告会には百人を超えるメディアも集まり、市の担当者は「府中のPRになった」とにんまり。ただ熱気はいつまで続くのか。来夏の東京五輪では、東京スタジアムで七人制ラグビーが行われる。W杯の経験を生かし、盛り上がりをつなげることが今後の課題だ。(松村裕子)

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