チャスラフスカさん 激動の生涯振り返る 体操のメダルなど広尾で展示

2019年12月28日 02時00分

故ベラ・チャスラフスカさんの生涯を振り返る展示

 一九六四年東京五輪の体操女子で金メダル三個を獲得し、華麗な演技から「五輪の名花」「東京の恋人」とうたわれた故ベラ・チャスラフスカさん(チェコスロバキア=当時)の激動の生涯を振り返る展示会「ベラ・チャスラフスカ 自由への道展」が、渋谷区広尾二のチェコセンター東京(チェコ共和国大使館内)で開かれている。来年一月末まで。入場無料。
 来年の東京五輪を前に日本と強い絆があった故人をしのび、選手時代のレオタードやメダル、記念切手から着物まで多数の思い出の品が飾られている。
 今年はチャスラフスカさんも関わった八九年の民主化運動「ビロード革命」から三十年。三年前に七十四歳で病死し、東京五輪を観戦する夢はかなわなかったが、展示会のイベントに出席した長女ラトカさん(50)は「素晴らしい五輪になると楽しみにしていた。日本が大好きだった母のことを語り継いでほしい」と呼び掛けた。
 六八年の「プラハの春」で民主化を支持する「二千語宣言」に署名した後のメキシコ五輪は、個人総合二連覇のほか種目別で三種目を制して国民に希望を与えた。だが華やかな競技生活の一方、社会主義政権下でさまざまな圧力を受け、職を失うなど苦難を経験した。ビロード革命後に社会的地位を回復し、大統領補佐官やチェコ・オリンピック委員会会長などを務めた。

展示会に飾られたレオタードとメダル=いずれも渋谷区で

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