農工大で「猫神様と養蚕展」 来年の干支、ネズミの天敵・猫をテーマに

2019年12月27日 02時00分

ネズミよけに重宝された新田猫絵=小金井市で

 来年の干支(えと)のネズミの天敵、猫をテーマにした「猫神様と養蚕展」が、小金井市中町の東京農工大学科学博物館で開かれている。所蔵品の錦絵や養蚕を研究する横山岳副館長の収集品など約60点を展示。一見関係なさそうな蚕と猫のかかわりや、各地の猫神を紹介している。3月21日まで。 (松村裕子)
 かつて養蚕が盛んだった多摩地域などでは、蚕の幼虫を食べるネズミを捕まえる猫は神様とされ、各地に猫神を祭る神社や猫の石像が残る。横山副館長が調べた青梅市の常保寺や住吉神社など二十一カ所の猫神などを紹介し、お札や絵馬を並べた。
 収集品の一つの「新田猫絵」は、鎌倉幕府を滅ぼした武将、新田義貞の子孫が江戸中期以降に描き、ネズミよけのお守りとして重宝されたという。また、蚕にクワを与える様子を描いた明治期の錦絵や、養蚕の手順をまとめた本には、作業をする女性の足元や屋根の上に猫が描かれ、担当者は「どこにいるか探してみて」と話す。
 かつて蚕糸学校だった同大学の構内にも猫の石像があり、二月一日午後一時からの学芸員による解説後、希望者を案内する。無料。日曜、月曜、祝日と二十八日~一月四日、入試日は休み。問い合わせは博物館=電042(388)7163=へ。

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