王子の街キツネの行列 お面やグッズの販売も 除夜の鐘とともに出発

2019年12月27日 02時00分

前回の「王子狐の行列」の様子=北区で(同区提供)

 除夜の鐘とともに、お面や化粧でキツネに扮(ふん)した人たちが、裃(かみしも)や着物姿で練り歩く「王子狐(きつね)の行列」が31日夜から元日未明にかけて、北区で催される。
 行列は1日午前0時に装束稲荷神社(王子2)を出発。提灯(ちょうちん)を手に王子稲荷神社(岸町1)まで約1キロを練り歩く。同0時半から権現坂で「提灯交換の儀」がある。王子稲荷神社に到着後は神楽殿で「王子狐囃子(ばやし)」などが奉納される。
 31日は、正午ごろから王子銀座商店街事務所(王子2)でキツネのお面やグッズの販売などもある。
 王子には、大みそかの夜、関東一円のお稲荷さまの使者とされるキツネが装束を整えて王子稲荷神社に参詣したという言い伝えがある。近隣の農家は、この時のきつね火の数で田畑の豊凶を占ったという。初代歌川広重はこの言い伝えをもとに、名所江戸百景「王子装束ゑの木 大晦日(おおみそか)の狐火(きつねび)」に描いている。
 行列はその浮世絵に描かれた言い伝えを再現し、子どもたちに地元の歴史や文化を伝えて街を盛り上げようと、住民が1993年から開いている。今回で27回目。 (大沢令)

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