調布のイタリア料理店 元ラガーマンの店長が考案「肉のラインアウト」

2019年9月28日 02時00分

元ラグビー選手の金子巧さんが考案した「肉のラインアウト」=調布市で

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の主要会場である東京スタジアム(味の素スタジアム)のお膝元、調布市のイタリア料理店「Barry’s(バーリーズ)」に、ラグビーのプレーにちなんだ大盛りメニューがお目見えした。「肉のラインアウト」と題した肉料理で、高さ二十三センチ、食材の重さ一・七キロのボリューム。W杯を盛り上げようと元ラガーマンの店長が考案した。(花井勝規)
 ラインアウトはフィールドの外からボールを投げ入れるプレー。ジャンプして捕球する選手を味方が高く支える。「肉のラインアウト」はチキンや厚切りベーコン、トマトなどを皿に盛り上げるように重ね、頂上部にラグビーボールをかたどったパンを載せて、特徴あるプレーを表現した。
 考案した金子巧さん(35)は千葉県市川市出身。二〇〇三年、大学を中退して単身でオーストラリアへ渡り、ニューサウスウェールズ州のプレミアリーグに属するクラブチーム「マンリーラグビーユニオン」に入団。当時は身長一七九センチ、体重九〇キロで現地では小柄だったが、二十一歳以下のチームでは一軍メンバーで活躍した。
 本チームではケガにも悩まされて控えにとどまり、〇八年に帰国、実業団チームに所属し、一一年に引退した。一二年、京王線調布駅東口近くでイタリア料理店を開業した。
 店には東芝など名門チームや大学のラグビー選手らが頻繁に訪れる。金子さんはラグビー経験者だからこそ「選手に何をしてあげられるか」に心を砕き、要望に耳を傾けている。ラグビーにはポジションに応じた体作りがあり「シーズンオフに体をでかくしたいというリクエストも舞い込む」。個々のニーズごとにタンパク質や炭水化物の量を考え、使う食材を変える。「東京で僕らほど彼らに歩み寄った店はないだろう」と自負する。
 二十八日の日本対アイルランド戦は二十日の開幕戦と同様、店内にモニターやプロジェクターを置き、客らと観戦する。「アイルランドはスクラム、ラインアウトが強い。日本の速い攻撃ができるかがカギ。日本にとって一番ハードな試合になる」とみている。
 金子さんの思いがこもった「肉のラインアウト」はW杯開幕後、五、六皿の注文が入った。価格は一皿三千九百八十円(税込み)。問い合わせは同店=電042(440)1755=へ。

オーストラリア時代の金子巧さん=ニューサウスウェールズ州マンリーで(2008年撮影、本人提供)

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