大東文化大の全学応援団エール 「高校生の参勤交代うぉーく」

2019年7月29日 02時00分

出発式のパフォーマンスと、本庄-高崎の歩行に参加する大東文化大全学応援団=埼玉県東松山市で(同応援団提供)

 日本橋(中央区)-大聖寺(石川県加賀市)の五百四十キロを二十九日~八月十一日にかけて、たすきでつなぐ「加州大聖寺藩参勤交代うぉーく」(北陸中日新聞後援)。「参勤交代ルートを歩いてみたい」という定時制高校生の一言を機に始まったプロジェクトに、首都圏各地からもエールが届いている。
 箱根駅伝の常連で知られる大東文化大(板橋区)の全学応援団は初日の二十九日、文京区内で開かれる出発式でパフォーマンスを披露するほか、埼玉・本庄-群馬・高崎の二十キロを男子学生六人が歩く。
 OBで総監督の犬竹高(あきら)さん(51)が一月、東京新聞に掲載された参加者の募集記事を読んだのがきっかけだった。一九八六(昭和六十一)年の創部から数回、部員の鍛錬のため、東海道五十三次、四百九十二キロの踏破に挑んでおり、プロジェクトに目が吸い寄せられた。
 実は七年前、同大応援団は部員減少で、消滅の危機にあった。この時、初代団長で会社経営者の牛渡豪史(うしわたごうし)さん(52)が科目等履修生として一年限りで再入学し、自ら新入生を勧誘。危機を乗り切り、現在は男女計三十六人まで増えた。
 「困難に挑むには強い思いが必要。高校生たちの挑戦を、同じ若者として応援してほしい」と牛渡さんは現役団員に期待する。二年吉川(きっかわ)友樹さん(19)は「自分も一緒に成長したい」、四年福田悠夏さん(22)は「少しでも力になれたら」とうぉーく参加へ思いを語る。
 加賀藩下屋敷跡がある板橋区の「いたばし観光センター」でも、初日に向け支援態勢を整える。日本橋-埼玉・蕨の約十九キロの道沿いにボランティアのガイドスタッフ三十三人を配置し、道案内する。
 ガイドの小谷野(こやの)則俊さん(68)は「高校生の心意気に胸を打たれた。東京とひとくくりにせず、道中にはいろんな見どころがあることを知ってほしい」。谷津浩史所長(64)は「ご縁を機に、北陸新幹線が延伸されれば、ぜひ大聖寺に足を運んでみたい」と話す。 (小室亜希子)

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