米のメキシコ制裁関税 日本企業に動揺

2019年5月31日 16時00分
 トランプ米大統領がメキシコからの全輸入品に関税を課すと表明したことを受け、日本企業にも動揺が広がった。労働力が比較的安く北米市場への戦略拠点に位置付けるなどしてメキシコに進出する企業は多く、影響がさらに拡大するのは必至だ。
 三井化学の淡輪(たんのわ)敏社長は三十一日、メキシコで生産する自動車向け樹脂部材について「北米の生産拠点に柔軟にシフトしていく」と話した。
 米中貿易摩擦に加え北米のビジネス環境も一気に不透明感が増し、市場では「北米事業の先行きが見えなくなった」(大手証券)との声が聞かれた。
 ホンダによると、メキシコから米国に輸出した自動車は二〇一八年で約十二万台。メキシコで生産した車の約八割に当たる。メキシコには、トヨタ自動車や日産、マツダも規模の大きな工場を構える。
 ある大手自動車メーカー関係者は「今後の予測がつかないし、狙いも見えない。米政権の動向を注視するしかない」と戸惑った様子で話した。

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