アマゾン・ライフが生鮮品通販 都内一部で年内開始

2019年5月31日 02時00分
 アマゾンジャパン(東京)と食品スーパー大手ライフコーポレーションは三十日、生鮮品のインターネット通販事業で協業すると発表した。アマゾンの生鮮も扱う有料会員向け通販事業「プライムナウ」にライフが出店し、年内にも都内の一部地域で始める。アマゾンの国内スーパーとの提携は初めて。小売業とネット通販の垣根を越えた融合と競争が加速しそうだ。
 買い物に負担を感じる高齢者や、買い物時間が制限される共働き世帯といった都市部の「買い物難民」の要望に応える。ライフの店舗は首都圏や関西地方にあり、サービス地域がさらに広がる可能性がある。二社の協業は生鮮のネット通販の流れを後押ししそうだ。
 セブン&アイ・ホールディングスはヤフー子会社のアスクルと提携、楽天と西友も共同でネット事業を運営するなどネット勢と小売りは接近している。
 アマゾンはライフの出店で商品の品ぞろえを大幅に強化できる。ライフも店舗がない地域や若年層の新しい顧客が開拓でき、それぞれにメリットがあると判断した。
 アマゾンのプライムナウはスマートフォンなどのアプリから注文できる。配送時間を細かく指定でき、注文から最短二時間で顧客に配達する強みがある。ライフはプライムナウで生鮮食品やプライベートブランド(PB)商品を販売。アマゾンの需要予測で在庫管理や発注の効率化も目指す。
 決済と配送はアマゾンが担う。ライフは注文を受けて店舗の担当者が商品を詰め、アマゾン側のトラックが集荷して顧客に届ける。
 ライフは既に店舗を拠点としたネットスーパー事業を行っているが、配送区域が限られている。人手不足も課題で、アマゾンとの協業で従業員の負担を減らしたい考えだ。

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