日産社長「非常にポジティブ」 3社連合 ルノーFCA統合議論

2019年5月30日 02時00分
 日産自動車、仏大手ルノー、三菱自動車の三社連合は二十九日、横浜市の日産本社で三社のトップが出席しての会合を開き、欧米大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)がルノーに提案した経営統合について議論した。会談後、日産の西川広人社長はFCAとルノーの統合に関して「非常にポジティブだ」と話すなど前向きに受け止めつつ、経営に与える影響を見極める考えを示した。
 会合では、ルノーのジャンドミニク・スナール会長やティエリー・ボロレ最高経営責任者(CEO)が「自動車業界が難しい時期にあるが、FCAと連携することで克服したい。三社連合にもメリットはある」と理解を求めたという。
 西川氏は同日夜、記者団に「アライアンス(連合)の間口が広がるということは非常にポジティブだ」と好意的に評価。その上で「日産のビジネスにとってどういう利益があるのかよく見ていきたい」と話した。
 特に日産は主力とする北米市場で、FCAのクライスラーブランドと競合する。西川氏は「北米市場ではコンペティター(競合)でもあり、オポチュニティー(好機)でもある。状況を見てわれわれが議論していく部分も多くなる」と話し、協議に関与していく姿勢を示した。一方、三菱自の益子修会長は同日夜「四社提携については、よく見極めないといけない」と慎重な姿勢を見せた。
 FCAは二十七日、持ち株会社方式での統合をルノーに提案。ルノーはこの日、取締役会を開き、提案を前向きに検討すると発表した。FCAは日産、三菱自の日本勢との連携にも意欲を示している。 (岸本拓也、森本智之)

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