FCA統合 きょう説明 ルノー幹部、3社連合会議で

2019年5月29日 02時00分

来日し記者団の取材に答えるルノーのジャンドミニク・スナール会長=28日、羽田空港で

 日産自動車、三菱自動車との三社連合の首脳会議に出席するため、仏自動車大手ルノーのジャンドミニク・スナール会長とティエリー・ボロレ最高経営責任者(CEO)が二十八日、来日した。二十九日の首脳会議では、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)との統合協議について日産、三菱側に説明する見通しだ。 (森本智之)
 スナール会長は東京・羽田空港で記者団に「首脳会議では最近の問題を議論することになる。ルノーにとって良いことは日産にとっても良いことだ」と述べた。ルノーはFCAから経営統合の提案を受けた二十七日、提案を前向きに検討すると発表している。統合が実現すれば懸案の日産や三菱自との統合問題に影響するのは必至だ。
 これまで日産は、事実上の親会社であるルノーを上回る経営規模をたてに発言力を保ってきた。
 だが、SBI証券の遠藤功治シニアアナリストは「ルノー、FCAが一緒になれば、企業連合内での日産の発言力が低下する」と指摘する。ルノーとFCAが統合すれば世界販売(昨年)は八百七十万台となり、日産の五百五十万台を上回る。収益力や時価総額などもルノー側が大きくなり、日産に対して統合の圧力をさらに強めてくる可能性がある。
 日産の懸念は、これまで同様に経営の独立性を守れるかどうかだ。日産幹部の一人は「ルノーとFCAは人員削減しない、工場も閉鎖しないと言っているが、リストラは経営統合のメリットの一つ。本当にそんな虫のいい話が可能なのか。うのみにできない」と慎重な姿勢を示した。
 ルノーとFCAとの統合協議は一年以上かかるとの見通しがある。それが終われば次は日産が答えを出す必要に迫られる。

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