三文の徳「おはよう教室」 多摩市・愛和小で始業前学習

2019年6月28日 02時00分

おはよう教室で自主的にプリント問題などに取り組む児童たち=多摩市で

 多摩市立愛和小(愛宕)は、児童たちが始業前に自主的に学習する「おはよう教室」に力を入れている。早寝早起きの習慣と基礎学力が身に付くよう本格的に始めて三年目。柏原聖子校長は「継続的に参加する児童を増やしたい」と話す。 (松村裕子)
 「先生、分かりません」。女子児童が手を挙げた。多目的室や図書室で、約五十人がプリントの計算問題を解いたり、漢字の書き取りをしたり。教員のほかにボランティアの近隣住民、大学生も参加しており、気軽に助けを求めることもできる。
 おはよう教室は毎週火、木曜の午前七時四十五分から三十分間。六年生なら分数の掛け算や割り算など数十種のプリントが用意され、児童たちは自分のレベルに応じて選ぶ。
 用意してある教材を必ず使うわけではなく、やりたい別の学習に取り組むのも、読書をするのも自由。五年野内美咲さん(10)は、漢字検定に向け漢字を勉強し「早起きは慣れた。早起きしないと体調を崩しそう」と笑う。
 おはよう教室は周辺校と統合した二〇一六年度、環境の変化で崩れた児童の生活リズムを整えようと試行。授業前の眠気飛ばしにつながったり、知らない児童同士の交流の場になるなど効果が見えたため、一七年度から本格的に始めた。ボランティアの協力も大きく、パート久保田洋子さん(60)は「気が乗らない児童や疲れている児童には『おもしろいことからやろう』『本を読んでもいいよ』と声をかけ、授業へ気分を盛り上げるようにしている」という。
 参加者は徐々に増加し、本年度は全校児童約三百六十人に対して二~六年生の希望者約六十人が登録。毎回七~八割が参加する。二学期からは一年生も加わる。各回の参加率を八~九割に上げるのが目標で、柏原校長は「児童が興味を持って学習できる体験的活動も考えたい」と内容の充実を目指している。
 おはよう教室の活動は、優れた「早寝早起き朝ごはん」運動として今春に文部科学大臣表彰を受けた。

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