ルノーとフィアット 統合視野に提携交渉 欧米報道

2019年5月27日 16時00分
 【ロンドン=共同】フランス自動車大手ルノーと欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が二十七日にも、経営統合を視野に入れた提携交渉について発表する。複数の欧米メディアが報じた。統合が実現すれば、世界販売台数首位の巨大グループが生まれることになる。
 関係者によると、ルノーは二十七日朝に取締役会を開催。FCAとの提携に関し協議するもようだ。ルノーと企業連合を組む日産自動車は話し合いに参加していないという。
 自動車各社は電気自動車(EV)や自動運転といった次世代技術の開発に力を入れており、競争が激化する中、投資負担軽減といった目的がありそうだ。
 FCA、ルノーと、日産や三菱自動車を合わせた二〇一八年の世界販売台数は約千五百六十万台。ドイツ・フォルクスワーゲン(VW)の同年の販売台数約千八十三万台を大きく上回っている。
 ルノーは日産に対しても統合を提案。FCAとの統合で規模を拡大すれば、業績面で企業連合を支えてきた日産への圧力になるとの見方もある。二十九日には企業連合の新会議体の第二回会合が日本で開かれる予定で、議題となる可能性がある。
 FCAを巡ってはフランス大手グループPSA(旧プジョー・シトロエン・グループ)と連携を探る動きも取り沙汰されていた。日産関係者は「成り行きを注視するしかない」と当面は静観する構えだ。ルノーにとってはFCAが強みを持つ北米市場に足場をつくりたいとの思惑もありそうだ。
<ルノー> 19世紀末創業のフランス自動車大手。ルノーによれば、1945年に国有化されたが96年に完全民営化した。99年に日産自動車が経営危機に陥り、ルノーが出資して企業連合を結成。2016年には三菱自動車も企業連合に加わり、調達や開発の共通化を進めている。17年に3社の世界販売が初めて1000万台を突破し、トヨタ自動車を抜いて2位に浮上。18年は1075万台超と過去最高を記録し、2位を守った。 (共同)
<フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)> 自動車大手のイタリア・フィアットと米クライスラーをルーツとした企業。フィアットがクライスラーを2014年に完全子会社化した。18年の売上高は1154億1000万ユーロ(約14兆円)で、世界販売台数は約484万台。高級車のマセラティ、アルファロメオのほか、スポーツタイプ多目的車(SUV)「ジープ」なども抱える。 (共同)

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