FCAがルノー統合提案 世界首位規模 対等持ち株を柱に

2019年5月28日 02時00分
 【ロンドン、パリ=共同】欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は二十七日、フランス大手ルノーに対し、経営統合を申し入れたと発表した。両社の株主が50%ずつ株式を保有する持ち株会社をつくるのが柱だ。ルノーは同日の取締役会で前向きに検討していくことを決めた。
 統合が実現すれば、ルノーと企業連合を組む日産自動車や三菱自動車を合わせた販売台数は、ドイツ・フォルクスワーゲン(VW)を抜き、世界首位となる巨大グループが誕生する。日産はルノーとFCAの話し合いに参加していない。日産の西川広人(さいかわひろと)社長は二十七日夜、両社の交渉について「よく見なければいけない」と記者団に語った。
 日産幹部は、二十九日に横浜市で開く予定の日産・ルノー連合の会合で、ルノー側から説明があるとの見通しを示した。
 電気自動車(EV)や自動運転といった次世代技術の開発には巨額の資金が必要だ。FCAの提案には、両社の人材や技術などの経営資源を持ち寄り開発を加速する狙いがある。規模拡大で存在感を増し、IT大手との提携を進めやすくする思惑もありそうだ。
 提案では、両社の持ち株会社はオランダに置く。取締役会は十一人で構成し、日産からも一人指名する。車台共有化など効率化を追求し年間五十億ユーロ(約六千百億円)超の相乗効果を目指す。フランスのヌディアイ政府報道官は二十七日、提案に「政府は賛成だ」と述べた。
 ルノーはFCAが強みを持つ北米に足場をつくりたい考えだ。
 ルノーは日産にも統合を提案しているが、拒否されている。FCAとの統合計画が、業績面で企業連合を支える日産への圧力になるとの見方もある。

関連キーワード

PR情報

経済の新着

記事一覧