2人のスイス人 TOKYO再発見 山手線各駅 ポスターに

2019年6月1日 02時00分

駒込駅をテーマにしたポスターを持つジュリアン・ウルフさん(左)とジュリアン・メルシエさん=都内で

 都内在住のスイス人グラフィックデザイナー、ジュリアン・メルシエさん(35)とジュリアン・ウルフさん(34)が、JR山手線の各駅を訪れ、街の特徴や名所をそれぞれ一枚ずつのポスターで表現するプロジェクトに挑んでいる。「YamanoteYamanote」と題し、自分たちの目を通して再発見した東京を、世界に発信しようと意欲を燃やしている。
 二〇一六年夏に秋葉原駅を起点に始めた試み。毎回、テーマとした駅周辺の飲食店などで完成ポスターの展示イベントを開いてきた。五月には二十三駅目となる駒込駅分ができ、同駅そばの印刷工房で展示した。
 二人は一五年に都内で知り合った。同じ名を持つ、同じ職業の者同士で「長いシリーズのポスターを作ることで、東京を再発見したい」と意気投合した。
 海外でも有名な山手線。二人にとっても行ったことのない駅が多くあり、創作意欲をかき立てられた。山手線に絞ったシリーズにすることが「東京を知るのに一番良い方法だと思った」とメルシエさんは振り返る。
 例えば、秋葉原駅の作品。メルシエさんは街を取り巻く音に着目した。「ジャーン」「ピコピコ」といった言葉をタイポグラフィー(文字表現のデザイン)に落とし込んだ。一方、ウルフさんは漫画文化やオタクカルチャーなど、エネルギーが爆発していることを電子部品を通して表現した。
 最終目標は、二〇年春に三十番目の駅として暫定開業が予定されている「高輪ゲートウェイ駅」だ。完成の暁には「母国でも、デッサンの紹介なども含めた、大きい展示会をしたい」と夢を抱く。次回は田端駅分で、今月下旬に同駅周辺で公開予定。

秋葉原駅をテーマにしたジュリアン・メルシエさんの作品(左)とジュリアン・ウルフさんの作品

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