<新型コロナ>都市封鎖しないスウェーデン 「集団免疫、来月にかけ獲得」

2020年4月22日 02時00分
 【ロンドン=沢田千秋】新型コロナウイルスを巡り、都市を封鎖しない独自路線をとるスウェーデン政府の対策を立案した同国疫学界の権威、アンドレス・テグネル博士は「感染のピークは過ぎた。五月にかけて集団免疫を獲得しつつある」と語った。英メディアが二十日、伝えた。
 集団免疫が達成された地域では感染拡大が抑えられる可能性がある。ただ保健当局によると人口約一千万人のうち感染者は約一万五千人、死者は約千五百人に上り、北欧では圧倒的に多い。今月上旬に高齢者施設で多くの死者が出たためロベーン首相は対策強化の可能性を示唆している。
 テグネル氏は、地元テレビで「(首都の)ストックホルムで免疫をつけた大勢が感染拡大を阻止し始めている。数理モデルは(集団免疫達成は)五月中と示している」と話した。
 スウェーデンでは他国が飲食店の休業や閉校、市民の外出制限を行う中、小中学校は通常通りで、ジムや映画館、バーやレストランも営業を続けている。都市封鎖による経済への打撃を避けつつ、在宅勤務や社会的距離の確保、高齢者宅を訪問しないなど、政府は市民に自主的な取り組みを求めてきた。医療システムも高水準のため、医療従事者の防護装備不足や医療崩壊は起きていないという。

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