<新型コロナ>エコバッグが感染源!? 米のプラ業界、レジ袋「復権」へ攻勢

2020年4月11日 16時00分

米西海岸のシアトルで、持参の紙袋に食料品を詰めスーパーから出てきた女性。米国ではエコバッグを一時規制する動きが広がる=3月30日(AP)

 【ニューヨーク=赤川肇】米国各地で、使い捨てのプラスチック製レジ袋に代えて普及しつつあるエコバッグを一時的に規制する動きが広がっている。繰り返し使うエコバッグに付着したウイルスから感染が拡大しかねないとの理由からだ。プラスチックの関連業界はレジ袋の復権につなげようと躍起で、環境団体は「社会不安の悪用」と反発している。
 「バッグやマグカップ、その他の再利用可能なものを客が持参することは認めない」。西部サンフランシスコ市は三月末、新型ウイルス対策の一環で「不要な接触を避ける」ためとして、こんな行政命令を出した。同市はレジ袋を規制した国内最初の主要都市として知られている。
 全米州議会議員連盟によると、全米五十州のうちサンフランシスコがあるカリフォルニアなど八州が使い捨てレジ袋を法的に規制。このうち東部メーン州では二十二日に関連法の発効を控えていたが、新型ウイルスの感染拡大を受けた緊急措置として二〇二一年一月まで先送りすると決めた。こうした州政府や自治体の対応とは別に、スーパーマーケットなどの小売りチェーンが独自にエコバッグの利用自粛を呼び掛ける動きも目立っている。
 米プラスチック産業協会は新型ウイルスに関する声明で、レジ袋の優位性を「エコバッグに潜むものからスーパー従業員と客を守る衛生的かつ便利な方法」と強調。AP通信によると、同協会は連邦政府に対し、レジ袋規制への反対を表明するよう求めている。
 これに対し国際環境団体グリーンピースは、紙や金属よりプラスチックの方が新型ウイルスが残りやすいとの研究結果を指摘。「人々を怖がらせてエコバッグを使わないようにするために、不正確な説明をしている」と批判している。

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