心掛けたい適度な運動

2020年5月6日 02時00分
 六十歳の誕生日を五日に迎えた。新聞記者としてスポーツを中心に取材して三十五年。昨年までならゴールデンウイークは野球、ゴルフのプロスポーツや、公園などでにぎやかに繰り広げられる子供や高齢者の大会などが花盛りで、仕事で駆けずり回っていた。それが今年は…である。
 NPO法人「医療ガバナンス研究所」理事長の上昌広(かみまさひろ)医師から話を聞く機会があった。上医師は研究所に閉じこもる基礎医学に背を向け、患者に寄り添いながら長期的な視点で医療の課題に取り組んできた。九年前の五月、東日本大震災に伴う医療支援を行っていた福島県の飯舘村で健康診断を実施した際には、高齢者の運動不足が命の危険につながることを実感したという。
 「家に閉じこもったり、避難生活を余儀なくされていた状態が続き、糖尿病や高血圧などの持病が悪化している方が多くいた」
 ウオーキングなど適度な運動は筋肉への血流を増やし、生活習慣病の予防に効果があることは証明されている。またストレス解消は免疫力を高めることにもつながる。当時は福島第一原発の事故による被ばくへの恐怖から外出を控える住民が多かったことが、このような健診結果を招いたと上医師はみる。
 緊急事態宣言下でも適度な運動を習慣として身につけたい。もちろん人混みは避けて。 (鈴木遍理)

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