僧侶ら身近なトラブル解決 実在の寺舞台に活劇映画を柏で来月上映

2020年3月7日 02時00分

作品の一場面(映画「長全寺」製作委員会提供)

 柏市中心部に実在する寺を舞台に、僧侶らが身近なトラブルを解決していく活劇映画「長全寺」を、市内で印刷会社を営む秋元慶一さん(57)が、仲間たちと一緒に完成させた。「昔ながらの文化や風習に親しんでもらいたい」というのが、製作の動機だ。四月十二日に長全寺境内で上映する。
 秋元さんが製作委員会の代表として、私費や協賛金で約一千万円の資金を調達、友人で舞台演出を手掛けている我孫子市在住の俳優川本淳市さん(49)が監督した。「陰陽師(おんみょうじ)」「ジョジョの奇妙な冒険」などの代表作で知られる江良至さんが脚本を書き、任侠(にんきょう)作品を中心に三百本以上の映画に出演したベテラン俳優の川原英之さん(50)が主役を務める。
 上映時間は一時間五十分。寺の住職や修行僧が読経と説法で悪をこらしめる「説法頭巾」に扮(ふん)し、不法投棄、空き巣などの犯罪を防ぎ、リフォーム詐欺の問題に直面しながら、さまざまな人間模様が展開される筋立てだ。
 秋元さんが、長全寺をモチーフに、映画づくりを構想し始めたのは、十年ほど前。「特別に信心深いわけではない」が、檀家(だんか)の一員で、先祖の墓参りなどのため、境内に足を運ぶと、不思議な安らぎを覚えたという。
 「若い人は寺といえば、お墓しかないイメージだろうが、かつては悩みごとを相談したり、子どもが手習いをしたりと生活の中心の場だった。地域で育まれたこうした文化を伝えていけないか」。秋元さんは熱く話す。
 川本さんに、思いを打ち明けたところ、江良さんをはじめとする映画製作のプロを紹介され、構想は少しずつ具体化していった。一昨年暮れから撮影をスタートさせ、今年初めに収録を終えた。
 ロケ地は、白井市の花見所「今井の桜」を除いて、すべて柏市内。「今井の桜は、市境にあるので、オール柏ロケになると勘違いしていた」と秋元さんは笑う。川本さんは「柏の魅力をふんだんに盛り込んだ。ふだんとは異なる景色もご覧に入れられる。涙あり、笑いありで単純に楽しめます」と胸を張る。
 午前九時~午後八時、三時間おきに計四回上演。各回定員百五十人、入場料は千円で、十六日から長全寺と秋元印刷でチケットを販売する。問い合わせは同社=電04(7167)2316=へ。 (堀場達)

上映会への来場を呼び掛ける(左から)川本淳市さん、江良至さん、秋元慶一さん、川原英之さん=柏市役所で

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