どうしたら若者に響くか

2020年4月6日 02時00分
 思わず見入ってしまった。
 高校生の長女が見ていたジャニーズのタレントたちのコンサート動画のことだ。ユーチューブで公開された。
 曲の合間に、新型コロナウイルスの感染防止に手の洗い方を説明する曲が流れる。
 歌って踊れる人たちである。もちろん歌に振り付けがついている。手のどの部位をどう洗うのか、分かりやすい。一曲の間に次々とグループが登場して飽きさせない。曲の最後に、厚生労働省のホームページ閲覧を呼び掛けることも忘れていなかった。
 活動的な若者にどう感染拡大への危機感を持ってもらうかが、対策の先頭に立つ自治体も私たちメディアも課題だ。どうしたら自分事と感じてもらえるか、若者に響く情報の出し方はないか考えている。
 ひとつの方法が、ジャニーズのような影響力のある人を指すインフルエンサーの発信だろう。著名なサッカー選手たちが「家にいよう」と語る動画も話題になっている。
 別の動きもある。通信アプリ大手のLINE(ライン)が厚労省と協定を結び、健康状態などを聞くアンケートを始めた。集団感染の発生把握や防止策の周知を狙っている。約八千三百万人の利用者には若者も多い。ITは若者と親和性が高い。
 若い世代と危機感の共有ができるつながり方はまだあるはずだ。 (鈴木 穣)

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