顔見て話すっていいな

2020年4月27日 02時00分
 巷(ちまた)で話題の「オンライン飲み会」をさっそく試している。
 自宅につまみとビールを用意。気の合う友人グループとLINE(ライン)のビデオ通話でつながると、手元のiPad(アイパッド)に一同の顔が映し出される。初めはぎこちなかったが、「乾杯」の掛け声の後は普通に楽しめた。
 コロナ禍によって、こうしたテレビ会議システムが一気に普及した感がある。仕事の利用が多いのだろうが、趣味などプライベートの分野にも広がっている。
 筆者が取材しただけで、ブラインドサッカーチームの合同筋力トレーニング、音楽教室のピアノレッスン、本好きが集う読書会と、用途はさまざまだった。
 共通するのは、体験者が「ネットではつまらない」と否定的に捉えるのではなく、「制約はあるけど楽しい」と前向きなこと。筆者も同感である。郷里の母親(77)に教えたら、同世代の友人と使っているそうだ。
 デバイスでのやりとりといっても、短文メッセージや絵文字を送り合うだけの関係には違和感を覚えるが、顔を見ながら話すことができれば、はるかにお互いを理解できる。
 こんな非常時でも、いや非常時だからこそ、私たちはコミュニケーションを求めてしまう。感染拡大防止のための外出自粛要請に協力しつつ、人とのつながりを保とうとする営みに共感を覚える。 (臼井康兆)

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