EU離脱日 象徴の地で英が特別閣議 日産が立地 住民不安配慮?

2020年1月31日 16時00分
 【ロンドン=沢田千秋】英政府は、欧州連合(EU)離脱日の特別閣議を三十一日、イングランド北部のサンダーランドで開く。英首相官邸が三十日、発表した。サンダーランドは日産自動車の工場が地元経済を支えてきたが、二〇一六年の国民投票で61%が離脱を支持し、英国民の離脱の強い意志を象徴する町となった。
 官邸は、サンダーランドを選んだ理由を「国民投票で最初に離脱支持が宣言された町」と説明した。サンダーランドは日産関連の雇用が人口の約一割を占める。EUと製品や部品の輸出入を行う日産にとって、離脱は不安定要素となるため、市民が国民投票で離脱を選んだことは、当時、衝撃を持って受け止められた。
 日産は昨年二月、サンダーランド工場での新モデルの生産計画を撤回。将来の生産縮小や撤退など、離脱の悪影響に懸念が広がる中、今回の閣議で政府は閣僚をサンダーランドに集結させ、住民らの不安を払拭(ふっしょく)したい狙いがあるとみられる。
 ジョンソン首相は三十一日の離脱直前にテレビやツイッター上で流す国民向け演説の撮影を終え、官邸が写真を公開。演説では「新しい劇の幕開けで、真の国家的復活と変革の時だ。私たちは団結しレベルアップする」などと呼び掛ける。同日午後十一時(日本時間二月一日午前八時)の離脱の瞬間は、官邸内で祝賀レセプションを主催する。

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