新型肺炎 感染 中国全土に 7711人

2020年1月30日 16時00分
 【北京=中沢穣】中国国家衛生健康委員会は三十日、湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の中国での感染者が七千七百十一人、死者が百七十人になったと発表した。二十九日の二十四時間だけで感染者は千七百三十七人増えており、感染拡大が続いている。
 二十九日は中国・湖北省だけで感染者が千三十二人増加した。発生源の武漢市では二十三日から交通を遮断するなどの強硬措置がとられているが、隣接する黄岡市でも感染が広がっており、感染者は千人を超えている。二十九日にはチベット自治区でも感染者一人が確認され、中国本土のすべての省や直轄市、自治区に感染が広がった。
 中国政府は二十九日に李克強(りこくきょう)首相をトップとする会議を開き、「ウイルスは拡散段階が続いており、局部的に感染拡大が加速している」と分析した。春節休暇の後に感染がさらに広がる恐れがあるとして、不急の移動や勤務の再開を控えるように呼び掛けた。
 世界保健機関(WHO)は二十九日、スイス・ジュネーブの本部で三十日午後一時半(日本時間同午後九時半)から、新型肺炎について三回目の緊急委員会を開くと発表した。これまで見送ってきた「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言するかが焦点。
 WHOの二十九日の報告では、感染者総数は十九の国・地域で六千六十五人。ロイター通信によると、北欧フィンランドの保健当局は二十九日、中国・武漢から訪れていた中国人旅行者の新型ウイルス感染を確認したと発表した。フィンランドでの確認は初めてで、感染者が確認された国は二十の国・地域となった。
 カナダ最大の航空会社エアカナダは三十日から二月末までカナダと中国本土を結ぶすべての航空便のキャンセルを決めた。同社はカナダのトロントなどから北京や上海を結ぶ便が週三十三便あった。ロイター通信によると、独ルフトハンザ航空や英ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)、インドのエアインディアなど他の航空会社でも中国便運休の動きが広がっている。

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